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ミッキーのマンション管理よもやま話

湾岸地域の500戸を超えるマンションの管理組合法人理事長。16年間理事長をしていたが、膵臓癌発症して2019年に引退。復帰はないと思っていたが、諸般の事情から2023年に復活。これまで、管理組合のガバナンス構築・制度設計・規約改訂・長期修繕計画・積立金適正化・大規模修繕等、一通りのことは経験してきました。RJC48評議会議員。マンション管理のコンサル引き受けます。

2019.03.16_Sat:議案紹介その2_貸し自転車料金適正化 2/2

C. 今回は駐輪場のラック入替という工事があるので、便乗して、いや合わせて料金を改訂するには絶好の機会。これを逃す手はないというので、再び持ち出したわけである。本来なら電動アシストも含めて見直すべきではあるが、以下の理由で通常の自転車だけにした。

1. 制度の目的:個人所有自転車を減らして、自転車ラックの設置維持費用の削減を図るのが、目的。前回のエントリーで紹介したように、長期修繕計画に計上していた予算の半分で実施できることになったので、目的は十分に達している。
2. 運用コスト:現状の料金体系で、まかなえている(黒字である)。
3. 電動100円/普通50円とワンコインであれば、反対は少ないだろうという読み。

D. これらは、運営する理事会側の論理であって、利用者の住民に値上げの必要性を訴求することにはならない。そこで、利用者にもメリットあるんだと言うことを前面に出すことが必要となる。

1. 増えた収入で、自転車の入替のサイクルを短くする。新しくて使い勝手の良い見栄えする自転車が、今までよりも短い期間で、投入されることになる。
2. 新しい自転車は、故障やトラブルが少なくなり、利用者の負担が減る。
3. 増収分を原資として、自転車の整備を外部業者に委託することで、利用者の利用価値の向上が達成できる。

こういう理屈を前面に出すことによって、正面突破を図る予定。それでも文句言う人はいるだろうが、議論するつもりはない。「ご意見伺っておきます」でよい。本件は、経済合理性だけで割り切れば良い事案であって、住民の半数以上が反対するような議案内容ではないから、少数意見に配慮するつもりは全くない。

E. 総会にかける必要はあるのか? という議論もあった。うちの規約体系では、貸し自転車の料金は、財務会計細則別表に明記されており、この改訂は理事会決議で可能となっている。値下げならともかく、値上げの改訂はもめやすいので、政治的コストを考えて、総会付議事項(普通決議)とした方が安全であると判断した。

こういう事情で、貸し自転車料金の改訂を議案として上程するが、別途議案化している「管理規約等の改訂」では、本件が可決されることを前提に条文を起草している。承認されてから書くのは、時間の無駄だ。それに、今期総会で私は引退するので、総会後は、まともな規約改訂ができない可能性もあるしね。


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