湾岸地域の500戸を超えるマンションの管理組合法人理事長。16年間理事長をしていたが、膵臓癌発症して2019年に引退。復帰はないと思っていたが、諸般の事情から2023年に復活。これまで、管理組合のガバナンス構築・制度設計・規約改訂・長期修繕計画・積立金適正化・大規模修繕等、一通りのことは経験してきました。RJC48評議会議員。マンション管理のコンサル引き受けます。
規約改訂の元々の切っ掛けは、2020.04の民法改正の施行だった。世の中の動きを見ていると、対応が着々と進んでいる。先進的な理事長の集まりであるRJC48では、この話題を出したのは私だけであり、他のマンションの理事長はコメントすら出さない。すでに対応済みで、「ミッキーは周回遅れ」と言われているんだろう。少しでも追いつかなきゃ。
問題意識としては、民法改正・元号変更への対応、現状の課題への対応、内容の明確化、タイポの修正などが定番である。
民法改正対応については、すでに読者の皆さんはご存じであろうから、あえて取り上げない。元号改正対応についてはすでに記したとおりである。
現状の課題への対応というのは、規約・細則と実際の運用のずれが生じている事象について、「規約を運用に合わせる」方向で改訂しようとするもの。主義主張としては、「運用を規約に合わせる」が正しいんだろうが、実務があえて異なる運用をしているのは、それなりの合理性があるので、こうするのだ。幸い、整合性とか考えなくてもいい分野なのだ、
誤字・脱字・脱落の訂正は通常であるが、2017年の規約等の見直し時の脱落部分の追加・訂正を一気に行うつもり。どんなに正確にチェックしたと言っても、人間だから見落としはあるからねえ。その上、うちのマンションでは、私以外多分誰も全部通して読んでいないはずで、自分の思い込みもある。2年たって、素直に読むとおかしいな表現や意味の通りにくい部分があるのは否めない。ここらで一気に直しておく。
その結果を規約自体に編集記録として残したので、これはフロントに渡して新旧比較表を作ってもらうことにする。頭を使わなくても済む部分は、だれがやっても良いだろう。しかし、変更箇所をまとめて、議案書に書き起こすのは、誰でもできるので理事長がやらなくてもよい。
具体的な改訂箇所の詳細については、配布もしていないし、承認されるかどうかもわからない現段階での開示はやはり不適切なので、ここまでにとどめておくことにする。
ともあれ、これが私の理事長としての最後の作品になるので、力を入れて作成するつもりだった。しかし、人間って、自分が辞めた後に、どういう風に運用されるかわからない規約に全知全能を込めるのは無理なんだよなあ。わたしも途中で嫌になって、最後は適当に流してしまった(苦笑)