管理計画認定制度については、メリットが見えにくい以前に、「せっかく精緻にいろいろと制度改革を進めていたのに、退化することを求められるのか?(管理規約や長期修繕計画)」という本質的疑問がある。
顧問している理事会でも、疑問を呈する理事が多い。自分のマンションでも、同じ事になりそう。
管理会社もわりと疑問に思っているらしい。「進んでいる制度を後ろ向きにするのは、制度の趣旨と違うのではないか。長期修繕計画でも、いまは細かく工事ごとに見積もり取るのに、どんぶり勘定に戻るのはおかしい」と。
このあたりも斟酌して、雛型よりも進んでいる制度を採用しているのなら、細かくみてそこを評価してくれるのならいいのだが、行政にしろマンション管理士にしろ、そこまでは出来ないのではないか?
規約で言うと、標準管理規約では足らないので、いろいろと付け加えている(その中には規約から細則に委任している物もある)。そのまま出してちゃんと表してくれるのかについての疑問があって、行政(市町村レベル)を信じていない。
標準管理規約をカスタマイズしているマンションは、1年くらい待って見て、実際の運用を見てからでも遅くはないわな。