1. 前回のエントリーに引き続いて、管理組合業務に役立つIT講座である(笑)。今回は、管理組合の規約細則の変更方法についてのテクニックの話。最も,内容をどういう風に改訂するかという話ではない、それを始めると本が1冊書けるからね。
焦点を当てるのは、規約細則の改訂前後の比較をどのように見せるか? という話である。いわば、管理組合総会議案の別表(新旧比較表)の作り方だ。こういう表は、表計算ソフトで作成した方が後々便利。規約細則の改訂作業自体は、変更履歴が必須なのでワープロソフトを使うことになる。
新旧比較表と言えば、「読みやすさ」を優先すべきと言う議論が目立つが、改訂する側からすると、「作りやすさ」が最優先だ。うちでいうと、200ページ近い規約細則を、
1) 内容全部見直して、
2) 用語を統一し、
3) リファレンスチェックして、
4) レイアウトをあわせ、
5) 新旧比較表を作り、
6) 改訂場所の解説書いて、
7) 議案書にまとめる
という作業を行う必要がある。
慣れた私でも2ヶ月はかかる。経験ない人はもっとかかる。それなのに、「誤字脱字がある。もっとちゃんとやれ!」なんて上から目線の区分所有者がいて、「そんなにいうのなら、おまえやれよ!」と言いたくなる(このあたり、個人の偏見と愚痴)。大人だから、いわないけどね。
以前に弁護士さんに報酬聞いたら、「内容見直しだけで、60万円は、もらいたいところですね」といっていたので、全部外注すると、200万円くらいの作業かな。
さて、ネットで検索してみると、そのものズバリではないが、似たような事例を扱っている法令の改訂解説のサイトはある。参考になることも多いが、やはり法令と管理組合規約は違うので、わかりやすく表示するには、いろいろと工夫が必要だ。とはいえ、参考になる部分を少し引用してみよう。