湾岸地域の500戸を超えるマンションの管理組合法人理事長。16年間理事長をしていたが、膵臓癌発症して2019年に引退。復帰はないと思っていたが、諸般の事情から2023年に復活。これまで、管理組合のガバナンス構築・制度設計・規約改訂・長期修繕計画・積立金適正化・大規模修繕等、一通りのことは経験してきました。RJC48評議会議員。マンション管理のコンサル引き受けます。
4. 自転車置き場のラックのリプレース
自転車置き場のラックのリプレースについては、委員会で2ヶ月ほど検討してきた案件。最初は、全部の自転車置き場についてリプレースの予定だったが、「出口に近い屋内の一部(Aブロック)については、その必要なし」という私の説得が奏効して、その場所は現状のままとなった。
それ以外の屋外置き場については、使い勝手や今後のメンテ(塗装など)の手間暇考えて、上段なしの移動式ラックでリプレースすることで決着。置き方を見直したら、全部で583台おけるとのシミュレーション結果が出てきた。であれば、まずは各戸1台を確保する511台で設置しておいて、利用台数が増えてきたら、ラックを増やして順次対応するというのが現実的。これでいけるな。
自転車置き場のラックに関して残る問題は、1)規約細則の改訂、2)入れ替えの実施手順の確定、3)ハイバック置き場の処置、などである。
1) 規約では、「西暦の偶数年に入れ替え実施」となっているので、これを改訂して細則または細則別表に落とし、理事会決定で行えるようにする。
2) 入れ替えについては、総会終了後に速やかに抽選を実施し、仮の駐輪場番号を発番し場所を確定させて、工事部分は仮置きの駐輪に止めておいてもらう。そして、工事終了部分から順次新しい区画に移動してもらうと言うことで処理するしかない。多少の混乱は出るだろうが、事前説明会などを行なって理解してもらうしかない。
3) ハイバックについてはラック・レールは設置せず、地面に直置きにすれば良い。幅600を確保すれば大丈夫なので、白線を引いて区画を明示しておけば良いだろう。その方がコストが安い。
来期の工事とその解説だが、もちろん総会案件なので、まだ紆余曲折があるかもしれない。今期で引退する私としては、ここまで整えたのだから、十分責任は果たしているといえるだろう。後は来期の理事に任せたら良い。