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ミッキーのマンション管理よもやま話

湾岸地域の500戸を超えるマンションの管理組合法人理事長。16年間理事長をしていたが、膵臓癌発症して2019年に引退。復帰はないと思っていたが、諸般の事情から2023年に復活。これまで、管理組合のガバナンス構築・制度設計・規約改訂・長期修繕計画・積立金適正化・大規模修繕等、一通りのことは経験してきました。RJC48評議会議員。マンション管理のコンサル引き受けます。

2019.03.09_Sat:来期修繕-2/4:長尺シート張り替え

1. 共用廊下の長尺シート張り替え。

読んで字の通りだが、実は問題あり。うちは3棟構成で、A/B/Cとあるのだが、それぞれ痛み方が違う。業者に頼んで見てもらった。その結果、最も激しく痛んでいるのはB棟。早急に対応を要するという意見。これに対して、A/C棟はまだ劣化はそれほどでもなく、様子見または部分補修で当面大丈夫という。

当初、修繕委員会での議論は、「B棟に限定して工事実施」(部分補修案)だった。ところが、業者に見積もりを取ってみると、全部の棟を一度に張り替える案(全面補修案)と部分補修案の費用はほぼ2:1。全面補修案でも案外安く出来そうなことがわかった。

この見積もりの結果を見て、委員会の空気が変わった。全面補修しようと言うことになった。エアコンの室外機の排水が、長尺シートを痛める。最近の長尺シートは排水溝がついているので(うちの張替案もこの方式)、この問題がクリアーできそう。

ところが、部分補修だと、全部張り替えるB棟とその他の棟では、住民の不公平感が募る。「あっちは張り替えたのに、なんでうちは・・・」という批判が出るのは火を見るよりも明らかである。説明は尽くすが、理屈の上ではわかっても、感情的には納得しないという人が多いだろうから、政治的には大変良くない。

張り替えのコストが倍になっても、住民の不満の宥恕、次回の張り替え時まで「どこを張り替えたのか?」という管理をする手間暇を考えると、全面補修案の方が理事にとっても楽である。こうして、 委員会の結論は、「全面補修案」で決定。理事会もこれを多として、全面補修で総会に提案することとなった。

共用廊下はそれで良いとしても、今回は外部の足場を立てる修繕ではないので、バルコニー側のシートをどうするかという問題がある。足場がないと工事の資材などを居室を通して運び入れる必要があるので、スケジュール調整が大変だ。やってられないので、アンケートを取って、「痛みあり」とした住民のバルコニーを直接業者に見てもらって、「張り替えの必要あり」と判断したところだけ対応することとした。

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