すでに案内の通り、3月4日に「管理組合法人」と「自治会」の臨時総会を開催し、組織改革案が承認された。昨年7月に組織再編委員会を立ち上げ、住民アンケートおよび住民説明会を通じて議論を重ねてきた改革が実現の運びとなった。
改革の中身の詳細については、次回以降のブログで取り上げる予定である。今回はその概要を紹介する。
一言で言うと、マンションの活動を支える「管理組合法人」、「自治会」、「クラブ」の役割分担の見直しだ。うちのマンションでは、今まで理事会・その傘下にあるクラブ、および自治会が一体運営されコミュニティの充実に力を注いできた。
努力が効を奏し、コミュニティ活動が非常に盛んで、住民間のコミュニケーションも活発となった。一方で、マンションは築後16年が経過し、建物・設備の経年劣化が進んでいる。耐用年数に達した設備も多く、ここ数年は毎年のようにマンション全体に関わるインフラの更新工事が続いている。今後は共用部・設備の管理や修繕をより強化していく必要がある。
そこで、すでにノウハウが蓄積されたコミュニティ活動は「自治会」や「クラブ」に完全に移行し、「管理組合法人」は資産価値の維持向上に関わる業務に集中できる体制を構築する必要があると考えたのだ。
この改革案ではマンションの組織を「より持続可能な体制にする」ことも目的としている。マンションの財産を管理運営する組織とコミュニティ行事を統括する組織を分離し、各組織メンバーの業務負荷を平準化して、
持続可能な管理とコミュニティの継続的発展も目指している。先を見据えた活動の基盤を整備するのである。